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▼展覧会 
2004.12.04土−11土
会場 
住まいのミュージアム
(大阪市立住まい
情報センター)

展開
大阪建築コンクール
50周年記念
受賞者の軌跡

主催 社団法人 
大阪府建築士会

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「大阪建築コンクール」は、今年で50回を迎えました。関西における建築賞の中で、「大阪建築コンクール」が果たしてきた意義は、たいへん大きなものがあります。今回、記念事業として、1954年からの全受賞作品(221作品)と現在活躍中の受賞者による最近の作品展示を一堂に行います。この機会にぜひご来場ください。
大津の家
敷地は、滋賀県大津市、歴史的文化の香る旧街道と新たな幹線道路との狭間の住宅地に位置する。変則的な形状をした15坪の敷地は、異なる時代背景に形成された開発の波に浸食されてできた、いわば三角州のような土地である。敷地に交錯する2つの軸線がもつ方向性をそのまま建物の輪郭に置き換え、ここに住みつづけるという意志が込められている。地階は物入、1階はアトリエ、2階は寝室、3階はLDKと配置しているが、単純に4つの箱を積み重ねるのではなく、折り紙のように一枚の紙を折り曲げることによってできる空間は、それぞれの空間どうしのつながりをもつ。一本の線を描くシルエットは、地域環境を受け止めながら、ここで生活する家族を包み込むという意識を、街路へと発信している
紫 竹 の  家
敷地は、京都市北区、古くからの閑静な住宅地に位置する。夫婦と子供2人の住宅であり、クライアントの要望は、家中どこにいても家族の気配を感じられることと、リビングと連動した庭が欲しいということだった。平坦な地盤に、敷地に沿って家屋が立ち並ぶ景色の続く平板化された地域において、周辺環境に依存することなく、快適な住環境を得ることを意図した。間口7.3m、奥行27.3m、高さ6.4m。 隣地境界に沿って建てられた2枚の壁により建物全体のヴォリュームが決定される。 ヴォリューム内にレベルの異なる5枚のフラットスラブが浮遊し、それぞれの空間をつくりだす。奥行方向に規則的に連続する柱は、上下に不規則なスラブをひとつにつなぎ、規律を与える。レベル差により、それぞれのヴォリュームは多様なものとなるとともに、どこにいても空間全体を見渡すことを可能にし、空間どうしに立体的なつながりが生まれる。また、上下のスラブのズレは前庭・中庭・後庭と3つの外部空間をつくり、内部空間と連動し光を届ける。奥行方向へとつながるこのワンボックス空間に、立体的に連続するそれぞれのヴォリューム。構造的要素と住空間との公約数的なリズムのある空間を意図している。
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