敷地は、韓国ソウル近郊の京畿道廣州市の郊外に車で10分ほどの自然環境に恵まれた小高い山間部の南面傾斜地に位置する。この周辺は、高級住宅が建ち並び、それぞれの立地条件によって近隣の建築ボリュームを適正化することで良好な街並を形成している。
建物は、敷地の高低差や高さの制限を受け、そして敷地の造成計画に対して積極的に対応できるデザインを提案している。
建築計画は、地下1階、地上2階となる、建物へのアプローチは地下駐車場と1階玄関ホールの2箇所となり、サービス用とメイン玄関とを区別している。
また、LDKのある主階は1階となり、寝室関係は最上階の2階となる。 LDKは、南側には大きなテラスと山並みの美しい眺望が楽しめる、またLDKは東側の中庭に面して配置することで、外部と内部との連続する空間の広がりの中でプライベートな時間を楽しむ事が出来る。

.敷地面積262.89u 79.5坪
建蔽40% 容積100%
建築面積 104.62u 31.6坪 (39.8%) 
地階 75.32u 22.7坪 駐車場込
1階 81.53u 24.6坪
2階 66.04u 19.9坪
延床面積 222.89u 67.4坪 (84.7%)


一筆書きの外観デザインは敷地の持つ高低差を利用し、1階のLDKにおいてスキップフロアのインテリアデザインとして外観との調整を試みている。
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EDGE HOUSE Lは全開口部には、電動アルミシャッターを設定している。このシャッターは横方向にスライドし、それぞれのBOXに収納される。この装置は長期不在時のセキュリチィー、室内の温度調整や強風時の備えは基より夏場の採光調整も出来る優れものである。

LDK南側開口部からは眺望が望まれる。

EDGE HOUSE Lはtelevision houseのようなコンクリートスラブが傾斜地に連続する計画である。現地の気象条件に適応するための装置と自然の光や風を積極的に取り込み、断熱による省エネルギー対策を試みる。

また下の写真はEDGE HOUSE Jのインテリアである。コンクリートスラブがスキップする様子とテラスに広がる眺望はよく似たレイアウトとなる。