建設地である京田辺市は近年、関西学術研究都市として都市規模の開発が進められ、豊かに広がる緑と田園風景の中に新たに開発された住宅が点在している。
この建物は、2001年竣工、同志社大学の学生を対象とする集合住宅である。
良好な住宅環境の中で、近隣家屋との関係に配慮しつつ、いかに外部環境へと開くことが出来るかがテーマとなった。さらに、2方向道路の敷地条件において、建物のボリュームを持ち上げることにより、道路からの視覚を確保し、開放性と安全性を持たせるとともに、居住者と近隣家屋との間に適切な距離を築くことを試みた。
架構は、鉄筋コンクリート薄肉ラーメン構造とし、1方向に柱を含む壁を連続的に配置する事により、直交する方向の全面開放を可能とした。
1Fは、柱の連続するピロティーとし、エントランス、管理人室等の設備機能のみと限定することにより、住戸部分と周辺環境との距離を確保した。
2〜4Fは、各階10室からなる合計30室の住戸と、吹き抜けの階段室が配置されている。1住戸は間口2.8m、奥行き9.8mの平面を、居室スペースと設備スペースとに縦割とした。居室部分は、長く伸びる壁面の利用により、ベッドスペース・スタディースペース・リビングスペースといった、固有空間の演出が可能である。また、居室スペースと設備スペースとは、半透明スクリーンの操作により、一体⇔分離とコントロール出来る。
居室内同様に、建物内部と外部の関係も半透明のスクリーンによりコントロールされる。外部に取りつけられたポリカーボネート製ルーバーは、1日を通し太陽光線を柔らかく室内に取り入れるとともに、建物内部と外部との視覚をコントロールしている。また、朝日と夕日の太陽光線は室内を貫通し、建物の影となる裏面のスクリーンをうっすらと浮かび上がらせる。夕暮になると、室内照明による光は、ルーバーにより拡散され、住戸部分全体が乳白色のやわらかな光を放ち地面から浮遊する。
このインテリアは2013年1月にモデルルームとして、家具ををIKEAの商品に限定しプランニングしました。玄関ドアを開けるとホールに入ります、ブラックのシューズBOXとホワイトのシェルフは天井一杯にセットし十分な玄関スペースを確保しました。そしてリビングダイニングではバーテーブルとバースツールを配置、友達と一緒に食事やコーヒーを楽しむ事が出来るでしょう、考えようにはスツール4脚セット出来ます。前面のキッチンは半透明のスクリーンパネルが開閉出来るので、キッチンを隠す事も出来ます。そしてこの先はワークスペースです。ワイド2mのテーブルは書斎として十分な機能を持たせました。必要な書類や書物は左右にあるシェルフと壁面収納で整理できます、またITなどの周辺機器をセッティングなど多目的に使えるでしょう。そして奥にはベッドスペースと成ります。このスペースには前面に洗面脱衣スペースとバスルーム、トイレなどがセパレートにレイアウトされています。S-COURTではシンプルなインテリアは、室内の距離感を増幅し、光と場所を楽しめる様にアイデアを盛り込みました。
リビングダイニングとワークスペース
バーテーブルとバースツールを配置、このレイアウトではスツール4脚までセット出来ますので、友人との楽しみ方も時間と共に増えるでしょう、また御家族の楽しみ方も有りですね。そんな時、前面のキッチンは半透明のスクリーンパネルが開閉出来るので、キッチンを隠す事が出来ます。そしてこの先はワークスペースです(下の写真)。ワイド2mのテーブルは書斎として十分な機能を持たせました。
ワークスペースとベットスペース
このワンルームでは、奥へ進むにつれてプライベートな空間と成ります。
つまりその中間がワークスペースなのでしょう!
奥にはベッドスペースと成ります。このスペースには前面に洗面脱衣スペースとバスルーム、トイレなどがセパレートにレイアウトされています。S-COURTのワンルームは奥行9m有ります、歩数で16歩ぐらいでしょうか、是非あなたも距離を感じてみてはいかがでしょうか。