森村との打ち合わせ@ (寺澤氏)
森村さんとの打合せの回数はそれほど多くはないと思います。 最初から、内外とも打ち放し仕上げで構いませんと申し上げて いたので、建物としては、コンクリートを打ってサッシが入れば、ほぼ完成で、あとはトイレやバス等のユーティリティ関係とキッチンぐらいですが、これも森村さんにおまかせといった状態でした。

いままでにいくつかの作品を見せていただいて、そのディテールのセンスが自分の好みとほぼ一致していたので、細かな点はお任せ しても大丈夫だという確信がありました。
それでも、建物の形が決まるまでには、何十という模型を作っていただいて、新しいプランができる度に打ち合わせに伺いました。 そこで驚いたのは、その模型の一つひとつが単純な間取りの組み合わせの違いではなく、はっきりとした特徴があったことです。
よくこんな小さな物件でいくつもの、しかもそれぞれに個性のある形を思いつくことができるものだと毎回驚かされました。ですから、今となれば、ボツになったものの中にあれもよかった、これもよかったというものがたくさんあります。それらの良い所だけを集めて一つにできないかなどとつい素人考えで思ったりもします。

最初はシンプルな建物がいいと思いたのに、たくさんのプランをみせられると、どうしても欲張り になってしまうのは施主としての性なのでしょうか。
でも森村さんは、造的に明快で見た目にもシンプルな形態を 追求しておられる様でした。いろいろな要素をつめこみすぎた建物が決して美しくはならないことを良くご存知なのだと思いました。
 T - HOUSEで目指したもの。(森村)
  • 小さいことからくる不自由さ、小さいからこそ色んなことを厳密に考えざるを得ない。
  • 住み手のライフスタイルに対応することができる、自由性の高い内部空間をつくる。
  • 内部空間と外部空間のつながりを意識し、多くの光と風を感じることのできる空間とする。
  • 15坪の中にLDK・主寝室・子供室・アトリエ・駐車場・収納をどのように入れるか。
  • 建築主の要望であるコンクリートの質感、外部が感じられるなどをどのように表現するか。
  • 構造的なフレームを明解にすることで、デザイン性と施工性の両面での向上をはかる。
  • 適正な価格に抑えるためにどうすればよいのか。
  • 敷地の持つ特性を読み取り、土地と建物とを総合的に計画する。
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