この場所は、大阪湾から神戸港を一望できるロケーションに恵まれ、豊かな大自然の山々に囲まれている。
この建物は、山の傾斜地を利用して、コンクリートスラブがSの字を描くように折り返し、傾斜したスラブに開口を空けることで空間に連続性を持たせ、仕切の無い空間を配置している。
このようなワンボックスの発想はダイニング・リビング・ベッドルームといった室名によって用途が決定されるのではなくその場のもつ特性が、食べる・くつろぐ・寝るといった行為を喚起させる。
そのような場を、ゆるやかに繋げレイアウトすることにより、なめらかな生活のリズムをインテリアに表現した心地よい空間が生まれた。